施工実績

ブロック塀塗装工事完了!!

ブロック塀の塗装改修工事になります。 今回施主様の『塀』に対する『想い』を強く感じ、より良い形で完成できるように何度も打合せを重ねて完成した物件になります。 工事を通してお客様の『想い』に触れる事が出来てとても感慨深い現場の一つとなりました。そんな工事の概要をご覧ください。

こちらが施工前のブロック塀になります。こちらは『3年』でこのような汚れた状態になっています。

お客様はこのブロック塀に大変『想い』が詰まっており、特にこの瓦にこだわりを持っておられました。しかし当時の業者さんからは結果この様になるということを聞かされておらず結果的に3年でこのように雨だれによる汚れが目立つ状態になりました。もちろん業者側もここまでの速さで汚れるとは思っていなかったのかもしれません。だから特に説明もせずお客様の想いを汲み取ってこの様な瓦の選定をされたのではないかと思います。この様な事例はリフォーム工事には多く見られる事例になります。

施主様は『こんな感じにしたい!!』と思っていることもプロの目線で見たときに『それにはこんなデメリットが有ります』と伝えます。しかしお客様が『何とかならないか?』と言われると業者側も『何とかしてみます!!』と言う事はざらにあるのです。ですのでリフォーム工事において重要なことはやはり『正直な気持ちでヒアリングを行いメリット・デメリットを明確にすること』が最も重要です。そしてその工事を行う『職人』の仕事に対する姿勢・気持ち・技術が必要になってきます。このことに重きを置いて仕事をすることが私は『プロ』であると考えています。

話が少しそれましたが、今回のブロック塀の汚れの原因についての見解を説明させていただきます。 幹線道路沿いと言う事もあり、砂埃などが多く汚れが付きやすいということも原因の一つとして考えられますが、このような形で汚れている大きな原因の一つは『瓦』の形状になります。

既存瓦は通常の瓦よりも少し小さく谷の部分から雨水が落ちていく際に砂埃などの汚れも一緒に流れていきます。その際にその雨水が塀自体に当たってしまう構造になっていました。こちらを回避するには瓦のサイズを大きくして雨水が流れていく動線をブロック塀に当たらなくする必要がありました。

ですので今回の提案としては大きく分けて2つご提案をさせていただきました。

1つ目は 瓦の交換を行い漆喰部を塗直し、リシン面は塗り替える。

2つ目は 瓦は交換せずに板金でカバーをしてサイズを変更。その後上記同様の内容で塗装。

といった具合でご提案させていただきました。1つの選択肢では考える範囲が無い分本当にそうしたいのかが確認できません。ですのでお客様が1つだけで十分と言われても他に何か選択肢が考えられれば2つ以上のご提案をさせていただいています。

今回は1つ目のプランを選んでいただき施工の運びとなりました。

瓦を隠してしまい原因を改善する形では本来の工事の意味が無くなるので、瓦交換によるプランで工事を進めていく運びとなりました。

それでは工事スタートです!!

まずは既存瓦を解体して、新しい瓦に交換です!!!

before
after

瓦の形状を変更して、汚れが雨水に流されたときにブロック塀に当たらない様出幅を変えて汚れの原因を解決、更に美観を損ねることなく解決することが出来ました。

次は漆喰部分の塗直しです!!その前に!!!既存下地との密着等を考慮し先に高圧洗浄で長年溜まった汚れをきれいに洗い流して下地を整えます!!

洗浄前に専用の薬品を全体的に散布して汚れを落としやすく、更には汚れを発生しにくくします!
一定の時間を置いてから高圧洗浄していきます!!全体的に丁寧に汚れを洗い流します!!
右から順に洗っています!!写真でも分かるくらい縦筋の汚れが綺麗になっています(*^^*)
before
after

いよいよ左官工事の開始です!!まずは漆喰を塗り付けるための下地です!!

次は漆喰の下塗りです!!

そして漆喰の上塗り!!

続いてリシン面の塗装工事になります。

各所ひび割れ等も見受けられますので、まずは下地処理を行います。

続いて下塗りのシーラーを塗装します。今回はリシンの意匠性を損なわない仕上げをするために専用の塗料を選定して塗装の為、下塗りシーラーは白色を塗装します。

シーラーを下塗りしましたが、吸い込み具合が激しく色むらが有りますので、今回はもう一度シーラーを塗装します。

通常はカタログにも記載があるように下塗りは1回が標準工程になります。しかし、現場ではすべてがその通りにいくわけではありません。今回のように1回塗装しても吸い込みが激しい場合などはもう一度塗装して私たちが納得のいく下地まで仕上げます。ちなみにですが今回ぐらいの吸い込み具合なら本当は1回でも大丈夫ですが、私自身が納得できていないためもう一度下塗りを塗装しました。何故ならその方がよりきれいに仕上がることを知っているからです。

塗装の目的とは大きく3つに上げられますが。1つ目は美観。2つ目は機能。3つ目は保護になります。

この1つ目の美観はもちろんの事、3つ目の保護の観点からみても2回下塗りを行う方がより良いと判断して2回塗装しました。その仕上がりがこちらになります!! 👇

写真でも分かるように、白色の濃さが変わっています。1回目は色むらが見えましたが2回塗装する事によりその色むらは消えてしっかりと白色に変わりました(*^^*)これで下塗りは完了です!!

次は中塗り(上塗り1回目)になります。今回使用する塗料は塗り継ぎが出やすく、乾燥が早い季節ですので塗り方を考えないと簡単に色むらが出てしまいますので、ブロック塀の形状等を考慮して下から順番に塗装する事で塗りムラを無くすように気を付けて塗装しました。※ちなみに塗装する際は刷毛とローラーを使用して手塗りで塗装するのですが、刷毛で塗った跡とローラーで塗った跡は異なるため、極力際の方までをローラーで塗装して刷毛の跡を無くす為この様な塗装方法になります。

下から順番に塗装して、更にはそれなりのスピード性を持って塗装しないとムラになる為速さや塗り方を考えながら塗装します。そして中塗り完成です!!続いて上塗りです 👇

上塗りも中塗り同様に下から順番に塗装して仕上げていきます。このように塗り方ひとつで仕上がりは変わります。

塗装はとても単純な作業ですが、だからこそ奥が深く、技量の差も出やすい職種になります。

色ムラや塗り継ぎなどが出やすかったり、透けや塗り忘れなども起きやすく更には塗料の密着に関する塗料の選定も大切です。単純な作業だからこそ『知識・経験・考え方』が特に重要な職種になります。

その知識・経験・考え方を元に完成した塀がこちらになります!!! 👇

塗りムラ無くスカッとした仕上がりになりました。

今回、そもそも汚れの原因である瓦からの雨だれを無くす為に瓦の形状を変更して漆喰部分の損傷も激しかった為、塗装での対処は止めて左官工事による漆喰の塗り替えを行い更に今回リシン面に塗装した塗料はブロックの特性を損なうことの無い様に透湿性の有る塗料を使用し湿気等を外に逃がしやすい塗料を使用。更には意匠性を損なわず撥水性の高い塗料にて仕上げさせていただきました。

塗料は塗る『対象物』に対してそれぞれ適した塗料が有ります。密着性はもちろん屋根と外壁では陽のあたり方や雨風のあたり方も違う為その場所に適した塗料が有ります。そのような知識を活かして今回ブロック塀に最も適した塗料を選定し塗装させていただきました。

今回の工事に限らず真心塗家で施工させていただく物件に関しては全てこのように考えて施工させていただいています。塗装は『最後に仕上げるのは職人』です。職人の私が見積もりを行い施工の管理、施工も行います。営業マンは営業に関してはプロですが職人ではありません。

私はこの道20年の職人社長です。現役職人の私が見積もりをしています。職人だからこそ分かる部分も多くあります。

そんな私たちにご依頼いただいた施主様のおかげで私たちの作品がまた一つ増えました。

施主様にも大変喜んでいただき私たちもとても気持ちよく仕事をさせていただきました。

この度は真心塗家にご依頼いただき本当にありがとうございました。

とても楽しく仕事をさせていただきました!!!


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